外国人の不法滞在防止の呼びかけ

【読売新聞オンライン:https://www.yomiuri.co.jp/local/ibaraki/news/20190918-OYTNT50074/

 日立さくら日本語学校の留学生が外国人の不法滞在や不法就労防止を呼び掛ける活動を行ったという記事です。こういう活動を通じ、少しでも外国人の不法滞在や不法就労が減っていくことを願います。

 記事の中に、「ルールを守らない一部の外国人のために真面目な留学生も同じと見られるのは不本意」(校長、松浦みゆき先生)という発言が出てきます。私もこれについて深く同意します。「不法滞在をする留学生」というのはあくまでも一部です。それを、「多くの留学生が不法滞在をしていて、日本語学校はその受け入れの温床となっている」という論調を耳にすることがありますが、それは違うと断言しておきたいと思います。

 そこで、実際にどのぐらいの留学生が不法滞在をしているのかというデータが法務省から発表されていますので、ご紹介したいと思います。

【法務省:http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri04_00079.html

 これを見ると、不法残留をしている外国人74167人の中で、留学生は4708人で全体の6.3%です。また、留学生総数と比較をしても全体の1.4%となっています。これが多いと思うか少ないと思うかは人それぞれだと思いますが、私は少ないと思います。不法残留者を減らしたければ、その主原因に着目すべきです。ちなみに、その主原因は「短期滞在者」です。短期滞在者の不法残留者数は47339人となっており、これは全体の63.9%となっています。不法残留者数減少を狙うなら、まず「観光客などの短期滞在者の入国審査を厳しくしよう」と言うべきでしょう。

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