【研究会レポート】観光庁 宿泊事業における特定技能外国人材受入セミナー

観光庁の委託で行われた「宿泊事業における特定技能外国人材受入れセミナー」に参加してきましたので、その内容報告をしたいと思います。

このセミナーは10/31~2/10の間に全12回開催されます。
開場も北海道から沖縄まで全国10か所で開催されます。
今回は10/31(木)の回に参加してきました。

会場には、宿泊業界での就職を考えている留学生、外国人を受け入れたいホテルなどの事業者、登録支援機関、教育機関の指導担当者など合わせて120名ほどが集まりました。

プログラムは、以下の3つでした。
1.観光庁による講演
   ・特定技能の制度についての説明
   ・宿泊業の「特定技能」取得者の実態
   ・今後5年の展望と、特定技能での就業者数の目標値
2.宿泊事業者の取組紹介
   ・ホテルの紹介
   ・業務内容
   ・外国人従業員の数や業務内容
3.企業と学生の交流会

【内容と感想】
1.現在、宿泊業の特定技能を取得できている人が8名だそうです。第1回の宿泊業の特定技能試験合格者が280名います。そのうちの8名しか実際に働けていない現状です。試験に合格したが特定技能への在留資格変更をしないという人もいるでしょうが、それにしても少ないです。はっきりとは言えませんが、原因は二つ考えられます。
A.ホテル・旅館の受入れ体制が整っていない。
B.ホテル・旅館が外国人材に求める能力が高く、特定技能試験の内容と一致していない。

今回の講演で聞いたホテルの事情を考えると、Bが主な原因ではないかと私は感じました。

2.5年間で特定技能を2万2000人受け入れたいという話がありました。半年経った段階で8人しかいない中、どう増やしていくのかがかなり謎でした。特定技能の試験を毎月開催にして、かつ技能実習生からの受入れを強化していかないと達成できない数値です。

以上です。
もう東京会場は満員で申込を締め切っていますが、他の会場はまだ間に合います。
詳しい話を聞きたい方は、ぜひこのセミナーに行ってみることをおすすめします。