日本留学試験(EJU)中止!
今年の大学入試はどう変わる!?

新型コロナウイルス感染者の影響を受け、2020年6月21日に実施される予定だった日本留学試験(EJU)が中止となりました。EJUは大学の学部入試でよく利用される試験です。また、一部の大学院や専門学校でも利用されており、EJU利用校は年々増えてきています。このEJUの実施中止で今年の大学入試はどうなるのでしょうか。

志望校が決められない!?
EJUの点数を参考にして、志望校を絞ることができます。大学によっては、「日本語200点以上」のように出願要件にしているところもあります。このEJUがなくなると、志望校選びが上手にできなくなる可能性があります。

出願時期が遅くなる!?
多くの大学の留学生試験の出願は9月から始まります。11月のEJUの結果は間に合わない大学のほうが多いというのが例年の流れとなります。今年は、11月のEJUしか使えないので、各大学が出願時期を遅くする可能性があります。文部科学省の萩生田光一大臣も4月の会見で大学入試の時期を遅らせることについて言及をしているので、実現可能性は高いのではないかと思います。もしそうなれば、11月の試験結果でも多くの大学を受験できるようになります。

日本語能力試験(JLPT)を使った入試が増える!?
EJUが使えないとなると、JLPTを利用する大学入試が増えるかもしれません。しかし、そもそもJLPTは実施されるのかという問題があり、利用できるかどうかがわからないという現状があります。
また、別の問題もあります。それは「JLPTは認定率(合格率)が低い」ということです。JLPTの認定率はどの級も約30%です。つまり、100人受験したら、70人は合格しない試験だということです。もし、大学入試にJLPTしか使えないという事態になったら、100人のうちの70人の留学生が困るということになってしまいます。

このように、EJUの中止は今年の入学試験に大きな影響を与えそうです。
今後の情報をしっかり確認していき、対応していく必要があります。

 

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