【京都造形芸術大学HP:https://www.kyoto-art.ac.jp/news/info/467】
学校法人瓜生山学園 京都造形芸術大学は2021年4月1日に大学開学30周年を迎えることから、「グランドデザイン2030」という将来構想を掲げ、その一環で2020年4月から大学名称を「京都芸術大学」へ変更することを発表しました。今後、造形分野だけではなく、音楽、エンターテインメント、テクノロジーなどの領域拡充を狙っており、大学名から「造形」を取るのはこれが理由となっているようです。
この大学名称変更は一見特に問題がなさそうに見えますが、これに異議を唱えているところがあります。
それが「京都市立芸術大学」と「京都市長」です。
京都市立芸術大学は「京芸」「京都芸大」と呼ばれることも多く、紛らわしく余計な混乱を招くというのが主な主張となっています。
京都市立芸術大学は、「引き続き,京都造形芸術大学との協議を続けてまいりますが,当事者間では解決の方向性を見出し難いと判断した場合は,法的措置も含めた適切な対応をとってまいります。」とHPで声明を出しています。
【京都市立芸術大学HP:https://www.kcua.ac.jp/20190828_comment/】
京都市長は「京都造形芸術大学におかれては,今一度新しい名称を再考され,両大学が共に伝統と文化を継承し,発展していくことを望みます。」というコメントをHP上で発表しています。
【京都市情報館:https://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000256990.html】
これに対し、京都造形芸術大学はHP上で次のように見解をまとめています。
『その略称としては、「瓜芸(うりげい)」「KUA(ケーユーエー)」を使用し、「京芸」「京都芸大」は使用いたしません。
なお、申し上げるまでもなく、本学は、公立大学法人「京都市立芸術大学」とは異なる大学です。』
この論争がどのように落ち着くはまだわかりませんが、進路指導上、両者の混同がないようしっかり区別していく必要があります。