新型コロナウイルス日本語学校

各校対面授業開始!
「3密回避」は大丈夫?

2020年5月26日に日本語教育振興協会が加盟校に対してアンケートを実施しました。このアンケートは新型コロナウイルス感染症に関わる各校の対応方針などを調査したものです。アンケートはまだ締め切っていませんが、現段階での集計速報が出されました。そのアンケートの中に、「対面授業をいつから始めるか」というものがあり、その回答結果が興味深かったのでお知らせします。集計速報では、「すでに対面授業を開始している」と「6月上旬に対面授業を開始する」という回答の合計が全体の78.6%を占めていました。この時期から対面授業を開始する理由についてはこのアンケートでは明らかになっていません。緊急事態宣言の解除と、出入国在留管理庁が「オンライン授業は緊急的な措置として認める」としているのでオンライン授業は長期的には行えないというのが主な理由だと考えられます。

さて、この対面授業の開始ですが、「3密」の回避は大丈夫なのでしょうか。日本語教育機関の教室は大学などと比べると狭いものが多く、人と人との距離を取るのが大変な学校が多いのではないでしょうか。

日本語教育機関の教室の広さについては、出入国在留管理庁が定める「日本語教育機関の告示基準」で規定されています。その基準では、「教室の面積が生徒一人当たり1.5㎡を下回らないこと」となっています。この「1.5㎡」は生徒の占有面積が正方形だったと仮定したとき、となりの生徒との距離は「1.2m」となります。ソーシャルディスタンスを考えると、十分な広さとは言えません。

日本語教育機関では、この「1.5㎡」に合わせて教室を作っていますが、面積に余裕をもって教室が作られていることは珍しく、多くの日本語教育機関ではこの基準ギリギリの設計で教室を設置しています。そのため、密集することを避けるためには、「1クラスの学生数を減らす」しかありません。

しかし、1クラスの人数を減らすとその分だけクラス数を増やさなければなりません。そうすると、その分教員も増やさなければならなくなり別の問題が発生します。それは、教員をすぐ増やせるのかということその予算はあるのかということです。予算も無限にあるものではないので、学校経営が続けられる範囲でうまくバランスを取って行っていくしかありません。緊急事態宣言は解除されましたが、日本語教育機関と留学生にとってはまだまだ大変な時期が続きます。

 

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