日本語学校法令・政策

自己点検評価の公開状況【1/2】

 今回は「自己点検評価のHP公開がどの程度行われているのか」をリサーチしてみました。全国にある750校以上の日本語教育機関を調べるのは骨が折れるので、今回は50校についてお伝えします。
 まずは下記記事において、「自己点検評価」とは何であり、どのような位置づけにあるものなのかということをお伝えします。自己点検について十分詳しい方は、読み飛ばして「自己点検評価の公開状況【2/2】」をご覧ください。

自己点検評価は義務
 法務省に告示されている日本語教育機関は「自己点検評価」を行わなければならないということが日本語教育機関の告示基準で定められています。「自己点検評価」とは、教育環境の整備や学修成果、学校運営状態などをその学校自らが点検をし、評価するものです。大体の評価項目は法務省から示されていますが、詳細な評価項目と評価基準は各々の学校が決めて評価します。 
 告示基準の第2条では、この自己点検評価についての誓約を遵守していなく、かつ留学生受入れ事業を行わせることが適当でないと認められる場合には日本語教育機関を抹消するという旨が記載されています。

(日本語教育機関の告示基準 第1条第1項第18号)
 十八 教育水準の向上を図り,日本語教育機関の目的を達成するため,次に定めるところに
より,活動の状況について自ら点検及び評価を年に1回以上行うこととしていること。
イ 点検及び評価を行う項目をあらかじめ設定すること。
ロ 結果を公表すること。

(日本語教育機関の告示基準 第2条第1項第1号)
 第二条 留学告示別表第1の1の表に掲げる日本語教育機関が,次の各号のいずれかに該当し,
留学生受入れ事業を行わせることが適当でないと認められる場合には,当該日本語教育機関
を同表から抹消するものとする。
一 学則又は前条第1項第5号,第8号,第18号及び第30号から第47号までに係る誓
約を遵守していないとき。

自己点検評価の公開について
 この自己点検評価は「毎年ホームページ等で広く社会に公表することとしていること」と定められていますが、現状対応できていない学校も多いです。それは今年の9月に告示基準が改定されたためです。
 改定内容の一つ目は、「点検評価は、毎年実施する」ということです。旧基準では、「毎年」という定めがなかったため1回やってしまえばしばらく行わなくても問題ありませんでした。しかし、今年の9月からは新基準の「毎年実施する」となったため、まだ対応できていない学校がある状態です。
 二つ目は、HPでの公開についてです。旧基準では、HPで公開できない場合は「公表を求められたときに速やかに提供できるようにすること」となっていましたが、今回の改定でその文言が削除されました。つまり、HPでの公開が義務付づけられたということになります。

(日本語教育機関の告示基準解釈指針 第1条第1項第18号ロ)
ロ 結果を公表すること。
→ 自己点検・評価の結果については,毎年ホームページ等で広く社会に公表することとしていること。

まとめ
 ということで、結論としては現時点で「直近1年以内に行った自己点検評価の結果をHPに公開していなければならない」ということになります。実際の調査結果については、「自己点検評価の公開状況【2/2】」でお伝えします。

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